fc2ブログ
やすだ日記
やすだホームの家づくりの様子や日々の生活の様子をやす大工と営業ぶちょ~(大工嫁)が綴っていきます。
【阿蘇杖立温泉のリフォーム工事】 米屋別荘様復興工事 看板製作・木材選び・紀州杉
旅館の顔となる“看板”、これにはホントに頭を悩ませました。
創業天保14年というとても歴史のある旅館です。
“歴史と趣”をテーマに考えました。

下の写真は7割方仕上がった看板を念のため現場で確認しました。
素材は鉄板。
赤錆をイメージし、エイジング塗装を施してもらいました。

この看板をお願いしたのは、オービスワンの曲梶さん。
車やバイクなどを、ピンストライプという技法で塗装する特殊なペインティング屋さんです。
塗装する素材は、車と同じ塗装で施工しておりますので耐久性はかなりのものです。

看板6
いい感じです。



看板を見て大体のイメージは湧いてきましたがあとは素材です。
どんな素材に出会うかは“運と縁”です。
さぁー、探しに行きましょう!
頼みの綱は小畑商店さんに掛かっております。

看板2



買ってきたのがこちら!
カウンター材は紀州の杉350年生癖あり、柱も少しわがままそうな木目の物を仕入れました。
お互いに癖は有りそうですが、この癖が仕上がりで生きてくるはずです!

看板1


使う部位に予めカットし成型していきます。

看板3


そしてホゾや溝などを掘り加工します。

看板5


ほんで仮組。
仮組した後、サジ面、ボウズ面、角面などの面取りする位置を決めていきます。
そして再びばらして、加工します。
ここまですでに丸々2日間かかっております。

看板7


そして粗方出来たらまた仮組。
その後再度、修正作業を施します。

看板8


看板10


看板9

そして出来たのがこちら。
看板4
表面は浮造り仕上げにし、柱には名栗彫りを施しております。
米屋別荘の文字は女将さんが書き上げたものです。
“趣と歴史を感じる看板”に仕上がったのではないでしょうか。

スポンサーサイト



【阿蘇杖立温泉のリフォーム工事】 米屋別荘様復興工事 左官工事・洗出し仕上・職人技
左官さんがエントランス工事を行う前日、やす大工が舗装を壊しております。
このエントランスにも洗出し仕上が施されます。
舗装の厚みが4~5センチ程度あるので簡単は壊れません。
予めカッターを入れておき、そのラインを基に壊していきます。

アプローチ1


壊し完了!
結構時間が掛かりました。

アプローチ2


そして翌日洗出し作業開始!
まずはコンクリートを打設していき、乾く前に洗出し仕上材を塗り込んでいきます。

アプローチ3




乾く前に仕上材を塗り込む事でコンクリートとの一体化を図ります。
そうする事で強度が増すからです。
この場所は車も通りますのでデザインと強度の両立が求められます。


アプローチ4


ひとまず洗出し塗り込み完了!

アプローチ5


そして、大きめな石をバランスよく配置していきます。
この作業が完了したのは14時位でした。

アプローチ6
これからが乾きとの勝負です。
ちなみにこの日は20時過ぎまで作業されてました。
寒い中大変お疲れ様でした。



お陰様で大変綺麗に仕上がっております。

アプローチ7

ここに携った職人さんたちの想いが形として現れております。
完成まであと僅です。
頑張ります!
【阿蘇杖立温泉のリフォーム工事】 米屋別荘様復興工事 左官工事 内風呂洗出し仕上
ドイツ壁を終了してから1ヶ月以上経過した12月中旬、今度は内風呂の腰壁と土間を洗出し仕上で施工しました。

もともと露天風呂だった場所を内風呂にする事だけで大変なのですが、内風呂廻りに露天風呂が併設
されている環境下がより一層頭を悩ませます。

左官さんにもステープルの長さ、防水紙の選定、防水処理などいろいろ注文させていただきました


洗出し仕上は時間との勝負です。
なので休憩はなし、お昼もある程度ひと段落するまで食べられません。
材料を作る役・下塗りする役・洗出しを塗り込み役と3役に分かれて黙々と進められていきます。

浴室左官1


洗出しの材料を塗り込んでます。

浴室左官2


そしてある程度塗り込んだらアクセントで色・大きさの違う骨材を振りかけていきます。
多すぎず、少なすぎず、程よい感じで振りかけるのですが、こればかりはその人の性格やセンスが現れます。


左官写真3



そしてまた抑え込みます。


浴室左官7


浴室左官4

いい感じに仕上がっております。
左官さんお疲れ様です。
【阿蘇杖立温泉のリフォーム工事】 米屋別荘様復興工事 左官工事 ドイツ壁 こだわりの素材
今回の工事で、完成の出来栄えに大きく影響するのが左官工事だと考えております。
特にアプローチ部分とエントランス部分は、お客様をお迎えする大きな役割を果たしております。

今日は、11月初旬に施されたアプローチ部分の擁壁の工事をリポートします。
道路沿いから優しく導かれるようなイメージで作りたいと当初から考えていたので特に重要です。

擁壁の仕上げ方法は“ドイツ壁”
しかも、わざとムラがあるように仕上げてもらいます。
イメージは溶岩石です。


予め、大胆に凹凸を付けた下塗りの擁壁に調色したモルタルを塗っていきます。

ドイツ壁4




その後、骨材を入り調色モルタルをブラシで掃き付けるように施していきます。
いや、掃き付けるというより飛ばし付けるという表現が正しいかもしれません。
これをムラを出す為に、微妙に違う調色モルタルを何工程かに分け繰り返し飛ばし付けていきます。

ドイツ壁5



そしてこんな感じの凹凸のある岩のような擁壁に仕上がっていきます。

ドイツ壁6

実に素晴らしい!
この時期に起こるおこる白華化現象と調色モルタルのコントラストがとっても良い!

ドイツ壁1



施工前

ドイツ壁3



                            
 
施工後

ドイツ壁2


いい感じに仕上がってます。
【阿蘇杖立温泉のリフォーム工事】 米屋別荘様復興工事 内風呂檜張り バトン塗装材
本日も杖立温泉から工事リポートです。
工事は終盤を迎えておりますが、工事リポートが追いついておりません^^;

本日は内部工事の様子です。
腰壁部分は左官屋さんによる洗い出し仕上げです。まずはモルタルの下塗りを終え、次に壁に檜の板材を張っていきます。



板材を張り終えたら塗装していきます。
今回の塗料はこちらを使用。


安全性の高い自然系の塗料になります。
色はミディアムブラウン。



全面塗装(1回目)終了。


完全に乾かしてから、次は防水機能のあるリボス天然オイルのクノスを塗ります。色はクリアなので、先に塗ったバトンのミディアムブラウンの色を妨げる事なく防水性を持たせる事ができます。しばらく養生期間を置きます。


一方やす大工は、脱衣所のボードを張ったり


ドア枠を製作したりしております。

溝切りカッターで溝を掘ります。


ミニミニカンナで整えます。


ホントミニミニなんです笑笑



枠を取り付けます。



そして次は床張りへと進んでいきます。




【阿蘇杖立温泉のリフォーム工事】 米屋別荘様復興工事 庭師の仕事 和風庭園 職人技
おはようございます。今日は、雪が降っている杖立温泉から工事リポートです。



庭師さんが腕を奮ってくれている今回の工事ですが、至る所に庭師さんのセンスが光っています。



ある時には、風呂の石を組み


またある時には、アプローチの緩やかなカーブを描くラインをひき


そして、ある時には池を造り・・・

ん???


んんん???


池の前で、、、
寝てる???



モルタルを塗るために一番見えやすい角度が寝転がった体勢だったようです(^^;;

最高のものを造るために一切の妥協を許さない庭師であります。







見る人の心を和ませてくれるような庭を造りあげ、庭師は次の現場へと去って行きました。






庭師さんお疲れ様でした。
次は左官屋さんにバトンタッチです!


【阿蘇杖立温泉のリフォーム工事】 米屋別荘様復興工事 杉鎧壁 断熱にこだわる
2週間ぶりの工事リポートです。

間はあいてましたが、杖立温泉米屋別荘さんお風呂工事は進んでおります。

本日はまずは外壁の壁工事の様子です。

作業場で杉材に塗装を済ませて



少し板材を重ねて張る鎧張りの工法で壁を張っていきます。







そして次は内部の天井張りです。

断熱材を敷き詰めた後にバス板(下地)を張っていきます。
今回のお風呂工事のテーマは「お年寄りにも優しい内風呂」なので、断熱材は必須アイテムです!




 バス板を張り終えたら、次はお風呂の湿気が小屋裏に入らないように0.2ミリの厚手のビニールを張っていきます。


ビニール張り終了!





そしてこれから天井の仕上げ材を張っていきます。完全な内風呂になるので、天井に発生する結露やカビの事を考えて今回は樹脂製のバスリブを使用します。



天井張り終了!


次回は壁張り工事です。




プロフィール

やすだ日記

Author:やすだ日記
FC2ブログへようこそ!



最新記事



最新コメント



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ



検索フォーム



RSSリンクの表示



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR